「フォア~!」ドライバーから放たれたボールは、右の林のさらに奥へと消えていく。またOBだ。今日何回目だ? わからない。いや、数えたくもない。なぜだ? 練習場ではあんなに調子がよかったのに……。
その原因は『技』ではなく『心』にある
練習場ではいい球が出るのに、本番になるとミスばかり。そんな悩みを抱えるゴルファーは多いようだ。では、なぜコースに出ると練習場のような球が打てないのか? その答えは『心』にあると、ツアー30勝を誇る倉本昌弘プロは言う。
「コースに出れば、真っすぐ打ちたい。いいスコアで回りたい。ハザードに入れたくない。曲げるのが怖い。そういう『心』が出てきます。そして、その瞬間に、体はスムーズに動かなくなる。だから、そういう『心』に対応する訓練を、普段からやっておく必要があるのです」(倉本)
そのためにやっておきたいのが、3球打ったら番手を変える練習。そして、3球ごとに狙い所を変える練習だという。
より本番に近い状態で練習しよう
「同じ番手を使い、同じ場所から、同じところを狙って何発も打てば、『心』は出てこなくなります。そんな状態で練習していても、本番ではなんの役にも立ちません。だから、3球打ったら番手を変える。狙い所を変える。そういう制限をつけ、本番に近い(『心』が出てくる)状態で練習しておくことが大切なのです」(倉本)
本番に強くなるためには、本番に近い状態で練習をしておく。そういう練習をしていないと、練習場シングルにはなれても、本物のシングルにはなれないというわけだ。さて、みなさんは、本番に強くなる練習していますか?
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