ダスティン・ジョンソンといえば世界屈指の飛ばし屋。2016年のWGCブリヂストン招待では、最長383ヤード、平均でも341ヤード飛ばしたという。しかも、その使用ドライバーであるテーラーメイド「M1」のロフトは、なんと「11度」だというのだ。なぜ⁉︎

11度ロフトというと、シニア向けや女性向けドライバーのロフトという印象だが、どういうことなのか。クラブライターの児山和弘氏に聞いてみた。

画像: トップでクラブフェースが空を向くのが「シャットフェース」の特徴だ

トップでクラブフェースが空を向くのが「シャットフェース」の特徴だ

「寝てるロフト」を「立たせて」使う

「ダスティン・ジョンソンは、インパクトでのハンドファーストの度合いが強い選手です。ハンドファーストが強いとインパクトではロフト角が減り、それを補うためにアマチュアのような大きめのロフト角を使っているのだと思われます」

つまり、寝ている(角度の数字の大きい)ロフトを立たせる(角度の数字を小さくする)ようなインパクトをしているというのだ。なるほど、「数字ありき」ではなくて、自分のスウィングの特徴にあったロフトを選んでいるということか!

「ロフトはアマチュアみたいな数字ですが、シャフトはフジクラのスピーダーエボリューションTS。ハードヒッター専用の“黒スピーダー”で、おなじSシャフトでも相当硬いのが特徴ですが、ジョンソンはそれのXという、超ハードスペックを使用しています」(児山氏)

アマチュアみたいなロフトに、超絶ハードなシャフト。この一見ミスマッチだが、スウィングにピッタリ合ったスペックが、ダスティンの圧倒的飛距離の秘密のひとつだったのだ。

ダスティンの使用ギアがこちら

先日まで同じテーラーメイドの「M2」を使用していたものの、全米オープン前に「M1」に変更したDJ。「M1」のほうが左にいきにくく、ヘッド重量も重いため、パワーヒッターのDJにはよりマッチしそう。「M1」、「M2」は直近の8週間で何と7勝と、ただいま絶好調だ。

それにしても、DJがロフト11度なら、僕らはいったい「何度」を使えばいいのやら。

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