「僕にとって大切な試合を欠場するのは難しい決断だったが、その間あせらずに回復につとめたのは賢い選択だった。子供たちと良い時間を過ごせたし、コース設計や基金の20周年、1997年のマスターズに関する著書などのプロジェクトに関わることができた。ただ、僕は戦いたい。」
そうHP上でコメントを発表したタイガー。11月は欧州ツアー「トルコ航空オープン」で、12月には自身の基金が主催する「ヒーローワールドチャレンジ」への出場の意向も表明した。
PGAツアー公式サイトでは、タイガーの発表を受けて、トッププロたちのコメントを発表している。
ミケルソンやマキロイは、「祝福」
「ペアでプレーすることを望むよ。絶対楽しいに決まってるからね。彼が帰ってくること、そして彼の体が彼の求めるだけ練習可能な状態であることは、本当に素晴らしいことだよ」(フィル・ミケルソン)
「今年のもう少し早い段階で復帰するんじゃないかと思っていたんだけど、100%の状態になるまでは復帰に時間をかけるべきだって、ここ数年で学んだんだと思う。ともかく彼が帰ってくるのが嬉しい。早くコースで会いたいよ」(ロリー・マキロイ)
ジェイソン・デイは、歓迎しつつ「懸念」も
「彼にとってもっとも大変なのは、サビを落としてゲームに戻るだけのキレを取り戻すことだと思う。それは、明らかに難しいことだから。彼にはもちろん大いに期待したいけれど、僕は期待しすぎることはしない。たとえ彼がタイガー・ウッズだとしてもね」と語るのはジェイソン・デイ。
「言い方が難しいけど、彼はちょっとの間ゲームから離れていた。いつだって、カムバックは簡単じゃない。たとえ歴史上最高のプレーヤーだとしても。それだけ切れ味を取り戻すのは難しいことなんだ。おそらくそれを取り戻すには数試合が必要だと思う。ただ、願わくば一刻も早く試合勘を取り戻してほしい。ベストな状態の彼と戦うのは、きっと楽しいことだから」(デイ)
バッバ・ワトソンは復帰の「意義」をたたえる
「最高だね。彼には帰ってきてほしい。彼はゲームを変える。伝説の男がプレーすることは、ゲームにとって重要なこと。アーノルド・パーマーやジャック・ニクラスは長い間貢献してきたけど、タイガーは明らかにそれ以上のことを若くしてもたらした。なにはともあれ、彼がプレー可能な状態であることがまず素晴らしい。彼に再びここで会えるなんて、最高だよ」
デビュー以来、初めて4大メジャーすべてを欠場したタイガー。タイガーのいないトーナメントにも随分慣れた気でいたけれど、ひとたび復帰を表明すれば、世界中がタイガーの話で持ちきりになる。契約先のナイキのクラブ事業からの撤退で、どんなクラブを手にプレーするのかにも注目だし、再び第一線で戦えるのかどうかは、全世界のゴルファーの最大の関心事だろう。
タイガーが帰ってくる日は10月下旬。待ちきれない日々が始まった。