ジェイソン・デイとダスティン・ジョンソンが使っているのが「M1」
2016年の全米オープン王者であるダスティン・ジョンソン、そして8月19日現在の世界NO.1プレーヤーであるジェイソン・デイが使っているのがM1ドライバーだ。特徴的なのは、ヘッドの裏側前方と後方、二箇所に設けられた弾道調整機能、並びにシャフト差し込み部分のロフト角調整機能だ。球筋をいかようにも調整できるのがこのモデルのウリ。また、カーボンクラウンにより重心が低いのも特徴といえよう。

こちらがM1ドライバー。430と460、ふたつのヘッドサイズがあるが、ダスティンとデイ、ともに460を使用
「もともとダスティンは同じMシリーズの“M2”ドライバーを使用していました。ところが、今シーズン途中でM1に変更したところこれがバッチリはまって全米オープンに勝利。M1に変更したことで、フェードが打ちやすくなったのがゴルフに安定感をもたらしたようですね」(ギアに詳しいライターの児山和宏氏)
メジャーに勝てそうで勝てなかった“DJ”に初メジャーをもたらしたと聞くと、俄然M1が気になってくる。だがしかし、M2にはアマチュアにとって大きな魅力となる特徴があるのだった。

ダスティンはロフト11度。デイは10.5度。低スピンで必ずしもボールが上がりやすいわけではないので、ロフト角は多めが吉

全米オープンでのダスティン・ジョンソン。ロフト11度のM1を武器に、安定したフェードで飛ばした
金メダリスト、ジャスティン・ローズが使っているのが「M2」
112年ぶりにリオ五輪で採用されたゴルフ競技。その歴史的舞台で金メダルに輝いたのがイギリスのジャスティン・ローズ。ローズが使っていたのが、「M2」ドライバーだ。見ての通り、M1から調整機能をなくしたのがM2という感じ(ただしロフト角調整機能はある)だ。

M2ドライバー。ヘッド裏側前方の“溝”が特徴的
「M2はM1に比べてボールがつかまりやすいのが特徴です。スライサーがドローを打てるとまではいかないかもしれませんが、スライサーでも使えるクラブだとは言えますね」(前出の児山氏)

ローズはロフト角8.5度を採用しているとか

ローズはM2を武器にオリンピックの歴史に名を刻んだ
カチャカチャできるのがM1。つかまりがいいのがM2
M1の魅力はなんといってもその弾道調整機能にある。ロフト角やフェース向きのみならず、重心のポジションまでを大きく動かせるのは大きな魅力だ。似たようなコンセプトのクラブは他にもあるが、これだけ結果を出しているクラブは他には見当たらないと言っても過言ではないし、デザインも申し分ない。
それに対してM2の魅力はそのつかまりの良さだ。また、弾道調整機能は素晴らしいが、使わないという人は実際問題多い。弾道調整機能を使わないという人にとっては(使ったほうがいいとは思うが)初めから調整機能はついてないほうがいい。ちなみに価格もちょっぴり安い。
M2は“スペシャルエディション”も出る

赤・白・青、トリコロールのカラーリング。ちょっと洒落てる

こちらは2016年8月26日から販売されるダスティン・ジョンソンの全米オープン優勝記念モデル。ヘッドのクラウン部分がブラックからネイビーに変更され、ウェートが赤や青の星条旗カラーに塗られている。シャフトには三菱レイヨンの最新モデル、ディアマナBF。「限定」好きならこれも選択肢に入ってくるだろう。