話題の書籍『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(中島聡・著、文響社刊)の目次に、こんなフレーズがある。「徹夜は仕事がノッているときにしろ」普通、徹夜は締切に間に合わせるために、追い込みのラストスパートで「仕方なく」行うものと思いがち。この言葉の真意には、ゴルファーのクラブ買い替えにもつながるものがあった!
画像: 「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」に学ぶ、上手くなるクラブ買い替え術。

仕事は「最初の2日間」で8割終わらせる。

(前略)徹夜はするべきではありません。ですが例外があります。それは仕事がノッているときです。じつは私は、仕事を始める最初の2日間のうちに徹夜をすることがあります。
(中略)
とにかく最初の2日間に8割終わらせることを目標にロケットスタートを切ります。
(中略)
8割終わらせることができれば、締め切りまでにはほぼ確実に終わるはずです。つまり言ってしまえば8割終われば仕事は終わったようなものです。

と、著者は言う。反対に、締め切りに追われてやむなく徹夜するような仕事の仕方を「ラストスパート志向」と呼び、非効率的であるとしている。そこで思い出した話がある。ある著名なクラブ設計家に買い替えの時期について聞いた、その答えだ。

クラブは調子のいい時にこそ、買い換えよう。

答えはこうだった。「それはゴルフの調子がよい時ですよ」。「えっ?」と思った。調子がよいのなら、クラブを替える必要はないのでは 調子が悪いから替えるのでは?

「そうしたら、どんどん悪い調子、悪いスウィングに合ったクラブに替えていくことになりますよ」
そう、調子がよくて、次の目標がはっきりしているときこそが、クラブ買い替えのベストタイミングだったのだ。調子がよければ、そのクラブの特徴もつかみやすいし、一歩上にレベルアップできる前向きの買い替えが可能になる。調子が悪くなってからクラブを替える「ラストスパート型」では、クラブ選びに余計な時間がかかってしまうだろう。

また、こんな話もある。

試打は、1球目の結果を大事にしよう。

「試打は1球目の結果を大事にしてくださいね」。これもその設計家の言葉だ。人間の体には、優れた順応性があるために、ボールを何球か打っていると、そのクラブにスウィングをアジャストし出す。最初に手にして打った結果が、実は、本来の自分のスウィングとの相性を明確に示している。

クラブは調子のいいときに替える。試打は1球目の結果を大事にする。そして仕事は最初の2日間で8割終わらせる。その道の達人たちの言葉は、いつも僕らの胸に突き刺さるものである。

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