2016年4月28日、ジョン・デーリーが50歳の誕生日を迎えた。1991年全米プロでツアー初優勝をメジャーで飾り、1996年には全英を制覇。その後は度重なる離婚やアルコール摂取障害などのプライベートの話題のほうが増えてしまったデーリーも、シニア入りする年齢となった。

画像: セント・アンドリュース オールドコースでプレーオフの末メジャー2勝目を挙げたデーリー。これが現状での彼のキャリアにおける最後のメジャーだ。

セント・アンドリュース オールドコースでプレーオフの末メジャー2勝目を挙げたデーリー。これが現状での彼のキャリアにおける最後のメジャーだ。

そこで気になるのが、今年シニア入りするゴルファーは誰? ということ。さっそく調べてみたところ、ある奇妙な「事実」が見えてきた。

なんと! 全員が「全英オープンプレーオフ経験者」

画像: 日本ツアー12勝を誇るワッツ。1994年には年間5勝を挙げ、賞金ランク2位にもなった。

日本ツアー12勝を誇るワッツ。1994年には年間5勝を挙げ、賞金ランク2位にもなった。

【3月18日生まれ】ブライアン・ワッツ
日本でお馴染みのワッツも1966年生まれ。日本ツアーでの活躍の印象が強いが、キャリアのハイライトはなんといっても1998年の全英オープン。マーク・オメーラの前に力尽きたが、プレーオフで2位に入る健闘を見せた。

画像: カーヌスティは2018年の全英オープンの舞台。バンデベルデの悲劇は、カーヌスティで全英が開催されるたびに、これからの語り継がれるだろう。

カーヌスティは2018年の全英オープンの舞台。バンデベルデの悲劇は、カーヌスティで全英が開催されるたびに、これからの語り継がれるだろう。

【5月29日生まれ】ジョン・バンデベルデ
全英オープン史上最大の悲劇ともいわれる、「カーヌスティの悲劇」の“主役”。「ダボでも優勝」の最終日最終ホール、判断ミスからトリを叩き、プレーオフの末に敗れた1999年の全英はあまりにも有名だ。

ロクロク世代と90年代全英オープンの奇妙な関係

デーリーが勝った1995年の全英オープンも、コンスタンティノ・ロッカとのプレーオフを制しての勝利。1995年デーリー、1998年ワッツ、1999年バンデベルデ。1966年生まれ、ロクロク世代の3人は、奇しくも三者三様、それぞれのプレーオフを90年代の全英オープンで戦ったことになる。そして、3人ともそれがキャリアの頂点となっている。ちなみに、90年代の全英オープンでプレーオフが行われたのは、この3年のみだ。

ゴルフの世界には人智を超えた不思議なことが時折起こる。それもそのひとつかもしれない。

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