2016年のヨネックスレディスを制したタイのチュティチャイの手には、見慣れないドライバーが握らていた。どうやら日本のカスタムクラブらしいけど、あれナンジャイ?

知る人ぞ知る、その名は「バルド」

チュティチャイが使用したバルドの「コンペティチオーネ568」

baldo.co.jp

調べてみると、そのドライバーはゴルフクラブをパーツで販売する「カスタムクラブ」業界で「飛ぶ」と有名な姫路発のブランドであるバルドの「コンペティチオーネ568」というモデルであることがわかった。しかしまた、どうしてタイの選手が姫路のドライバーを?

「米女子ツアーで活躍するタイ選手で、ポルナノン・ファトラムという選手がいるのですが、実は彼女はバルドのクラブを使ってくれているんです。チュティチャイは、ポルナノンの影響で、使ってくれているんです」と説明してくれたのは、昨年からタイに輸出を開始したという同社代表の梅本伸昌さん。チュティチャイはクラブ契約がフリーなこともあり、今後アイアンなど他のクラブもテストしてもらう予定だという。うーん、まさに「縁あって」という感じだ。ところで梅本さん、このクラブどんな性能なんでしょう?

ハードに見えて、使うとやさしいとのこと

「420CCとやや小ぶりなのが特徴的なヘッドです。見た目はとてもシャープで、よく『難しそう』と思われるのですが、実は重心距離が短く深い。すなわちつかまりがよくてミスヒットに強いクラブなんです」(梅本さん)

ちなみにお値段はヘッド単体で6万5000円(税別)。シャフトが組まれた完成品だと10万円以上と少々お高い。けれど、ヨネックスレディスの優勝賞金は1260万円。その優勝に貢献したと考えれば、「その価値がある」と言えそうだ。

なにはともあれチュティチャイ、おめでとう!