1994年。日本プロで全盛期真っ只中の尾崎将司と激烈な優勝争いの果て、最終ホールバンカーからパターで打つ奇策で辛くも逃げ切り。「死ぬほどのプレッシャーだった」とその時のことを振り返る合田プロに、プレッシャーとの付き合い方を聞いてきた。

さっそく聞いてみよう!

人は人。自分は自分。それを忘れずに。

他人のミスを願うと、期待したようなミスをしなかったとき落胆してしまう。それは本来しなくてもいいはずの落胆。他人は他人、自分は自分だ。

まず合田プロが語ってくれたのは、人の失敗を喜ばないということ。仕事でも、ライバルの失敗を願って得することってないですよね。ライバルが最高の仕事をする前提で、それを上回る。それが
肝心なのかも。難しいけど。

集中力は「有限」だ!

1ラウンドに使える集中力には限りがあるのだ。

スタートホールのティショットから、18番ホールのパットまで、すべてのショットに集中し続けることは不可能。集中力は体力同様有限のリソースなのだ。ではどうすればいいか。

伝説のプロの金言、ここに甦る。

これは、実際に合田プロが言われた言葉だという

優勝争いのプレッシャーの中、集中力はあっという間に枯渇する。その限られたリソースは、本当の本当の勝負どころである上がり3ホールまで温存すべき。

緊張しているほど重要になるモノ――リズム

緊張していないときはリズムもカタチも重要。緊張感では「リズムだけ」が重要だという

プレッシャーに負けないたったひとつの「ルール」がある。

スウィングのスピードは人それぞれでOK。上げる:下ろすが1:1であることが重要だ

極度のプレッシャー下で優勝を遂げた合田プロの教えは、やはり説得力十分だった。レベルは違えど、我々のゴルフでもベストスコア更新のかかったパットや、絶対勝ちたいコンペなど、プレッシャーのかかる場面がないでもない。そんなときに思い出したい金言をたくさん聞くことができた。

さらに詳しい内容は、発売中の漫画誌「ボギー」にて。これまた気になる「プレッシャー下のパット術」もじっくり語ってくれているから、要チェックだ。

(「こちらプレッシャー研究所」深山雪男)