まずは最終戦にコマを進めた30名の猛者たちを見てみよう
1000万ドルを手にするには30人しか出られない最終戦に出場するのが条件。その顔ぶれは以下のようなものだ。
さすがに世界のトップ選手が勢ぞろい……なのだが、実は意外な有力選手がこのリストから外れていたりもする。以下、主な“落選”選手。
ファウラーがまさかの最終戦出場を逃したほか、今シーズン勝利を挙げているガルシア、全英王者のステンソン、金メダリストのローズと、有力選手たちが最終戦に進めないという結果に(ステンソンは怪我にも泣かされた)。これを見ると、「最終戦に進む」ということのハードルがどれだけ高いかがわかろうというもの。
さて、最終戦に進んだ30人には、そこまでの順位に応じて「リセットポイント」が与えられる。そのポイント+最終戦で獲得したポイントの和で、年間王者の座が争われるわけだ。そのポイントを見てみよう。
最終戦、松山は“2288ポイント獲得”が絶対条件
上の図は、有力選手が「最終戦に何ポイント持って」出場するかを表した図。ダスティン・ジョンソンは2000ポイント。松山英樹は288ポイントを持って、最終戦に臨む。これを踏まえて、順位ごとに獲得できるポイントを再確認しておこう。以下だ。
1位は2000ポイント。最下位の30位なら164ポイントが与えられる。このポイントが、他のすべての選手より1ポイントでも多く獲得できれば、その選手は10億円というわけだ。ダスティン・ジョンソンがすでに2000ポイントを持っているため、松山が勝つには手持ちの288ポイントに優勝の2000ポイントを加え、「2288ポイント」を獲得する以外に、10億円のチャンスはない。
条件はかなり厳しい。ただし、可能性はある
条件は優勝だけではない。獲得ポイントの関係で、優勝した上で上位陣が総コケしてくれないと年間王者には届かない。
チャンスは十分にあるとは言い難い。しかし「ない」わけでは断じてない。日本人初の年間王者へ。松山英樹の“最後の戦い”に期待したい。