2016年のPGAツアー、プレーオフ第2戦のドイツバンク選手権はロリー・マキロイの勝利で幕を閉じた。実はマキロイの初日の「出だし3ホール」は、パー、ボギー、トリの4オーバーという悲惨のスコアだった。しかしマキロイはそこから驚異的巻き返しを見せ、最終的には見事優勝。大逆転を引き寄せた、「マキロイ思考」を学ぼう!
「初日の3ホールで4オーバー。残り69ホールで19アンダー」=優勝
上に挙げたPGAツアー公式twitterの英文を直訳すれば「このゲームでは、物事は非常に素早くひっくり返ることができる」となる。悪い流れが突然良い流れに変わることがあるし、大逆転の可能性が常にゴルフにはある(もちろん逆もあるけども)。それを知っているマキロイは、3ホールで4オーバーという現実を前に思考を切り替えた。
「今までに試したことのないことを試す最高の機会だ!」
「(出だし3ホールで4オーバーは)今までに試したことのない何かを試す、またとないチャンス。これまでにこんなスコアでトーナメントをスタートしたことも、勝ったこともない。だからこの“ちょっとした逆境”は、それに挑み、乗り越える最高の機会だったんだ」(マキロイ)
マキロイは出だし3ホールで4オーバーを叩いたものの、残りのホールを4アンダーにまとめてイーブンパー「71」で初日を終えたことに対して「非常に自信になった」とコメント。逆境を克服したことで自信をつけ、2日目以降「67、66、65」と「雪だるまが転がるように」自信を深め、徐々にスコアを伸ばしていき、ついには16アンダーで2位に2打差をつけての優勝にまでこぎつける。
逆境を克服することが、自信につながる
商店街や会社のコンペならいざ知らず、世界最高峰のPGAツアーでの出だし3ホール4アンダーは痛恨も痛恨、「今週は終わりだ」と考えたっておかしくないほどショックなスコアだったはずだ。しかしマキロイはその逆境を楽しむかのようにプレーし、克服することで自信を深め、爆発的なスコアへとつなげていった。
出だし「ボギー、ダボ、トリ」で、「今日はもうダメ、あとは練習」などと思わず言っちゃう読者諸氏よ、友よ、次のラウンドでは仮に出だし3ホールで叩いても“マキロイ思考”を取り入れて、最後まで粘りのゴルフを試してみよう。もしかしたら、思いもかけないご褒美が待っているかもしれませんよ。