49歳でサラリーマンからプロ転向後、シニアツアーで大活躍の田村尚之プロ。理系思考で超効率的にゴルフする田村さんは、ファーストパットを時に2メートルもオーバーさせるタッチで打つ。2メートルオーバーというとミスに感じるが、さにあらず。その凄すぎる理由とは⁉︎
7メートルのバーディパット。田村プロはどう狙う⁉︎
2メートルオーバーでも意に介さず! それってなぜ?
「つねに2パット狙い」ではなく、「つねに1パット狙い(3パットも仕方ない)」というのが田村プロの考え方。極論をいえば、3パットの数より1パットの数のほうが少なければいいのだ。そしてもちろん、ただ強く打てばいいというわけではない。理系ゴルファーである田村プロのストラテジーを見ていこう。
ショートしてはいけない理由は「入らないから」
曲がるラインでショートした場合、狙い方自体が間違っている可能性が高いと田村プロは語る。曲がりを大きく見積もりすぎて、ラインを膨らませて狙った場合、仮に強く打ったとしてもカップに入らないこともある。
「オーバーだけは避けよう」と考えて打つ場合、当然ながらラインは膨らませて読む。その結果、どんなタッチで打っても入らない、というケースが出てきてしまうのだ。
反対に、薄く読んで強く打てば(もちろん入らない場合もあるが)タッチが多少狂っても入る場合がある。単純に、カップインする可能性は当然高まるというわけ。だから、ファーストパットはたとえ2メートルオーバーするとしても、薄く読んで強く打つべきだと田村プロは考える。
セカンドパットは、さらに薄く、さらに強く!
漫画の登場人物は田村プロのパッティングを「強気」と評しているが、これは少し表現が違う。強気なのではなく、単純にこの方法がもっともカップインの可能性が高く、18ホールを通じて少ないパット数でホールアウトできる可能性が高まるから、田村プロはこの方法を採用しているのだ。
練習嫌いで虚弱体質。プロとサラリーマンの二足のわらじ。それでも強い田村プロの、超効率的理系思考は、パッティングにも表れている。田村思考をもっと詳しく知りたい人は、この漫画も掲載されている書籍をチェックしてみるといいだろう。
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