2016年8月7日(日本時間8日)、ロッキーズ戦で史上30人目となる米大リーグ3000本安打を達成したマーリンズのイチロー。MLBが発表した各種データをチェックしてみると、それがどれだけの偉業かが改めて見えてくる!
3000本安打達成者の平均デビュー年齢は20歳215日。イチローは27歳162日
イチローは「他の29人」より、およそ7年遅いデビューながら、3000本安打を達成した。
16シーズンでの3000本安打達成はイチローとピート・ローズだけ
デビューから16シーズンでの達成は、通算4256安打の大リーグ通算安打記録を持つピート・ローズ氏以来二人目。通算安打記録をめぐってイチローと一悶着あったローズ氏も、MLB公式サイトで「イチローはとんでもない打者だ」と祝福。
三塁打で3000本を決めたのは史上二人目
MLB公式サイトでは、「3-chiro: 3B for 30th to reach 3,000 hits!」と独特の見出しが躍った。「3(スリイ)チローが3ベースで30人目の3000本を達成」といったところか。
アメリカ国外で生まれた3000本達成者はイチローが4人目
プエルトリコ出身のロベルト・クレメンテ(通算3000安打)、パナマ出身のロッド・カルー(通算3053安打)、キューバ出身のラファエル・パルメイロ(通算3020安打)に続いて4人目。
三塁到達12.59秒(最高速度31.8km/時)。打球の初速は約149km/時
イチローは日本で23本、アメリカで93本、計116本の三塁打を放っている。今回の3000本達成も三塁打だったが、これは日本における最多三塁打数記録(福本豊の115本)を、日米通算の参考記録ながら塗り替える一本となった。
イチローの3000本安打の「内訳」。長打は引っ張り傾向、あとは完璧に満遍ない
シングルヒットが紫、二塁打が黄色、三塁打が黒、ホームランが赤で表記。三塁打と本塁打は引っ張っているが、それ以外は球場で守備の選手がいないありとあらゆる場所に打ち分けている印象。うーん、美しい。
「イチローは凄い」と言うのは、「地球は青い」と言うのと変わらない、「常識」という印象だが、3000本安打に関するこれらのデータを眺めると、改めてこう言いたくなる。いや、我々は何度でも言うべきだ。やっぱりイチローは凄い!
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