2016年のメジャー王者たちには、ある共通点がある。その共通点に着目することで、全米プロの優勝者を予測することが可能だ。早速その共通点とは何かを見ていこう。
マスターズ王者:ダニー・ウィレット(当時世界ランク12位、メジャー未勝利)
ウィレットは日本での知名度こそ高くなかったものの、当時世界ランク12位。メジャーはこれが初優勝であった。
全米OP王者ダスティン・ジョンソン(当時世界ランク6位、メジャー未勝利)
メジャー制覇にもっとも近いとも言われていたダスティン。世界ランク6位で全米オープンに臨み、見事メジャー初優勝を遂げた。
全英OP王者ヘンリク・ステンソン(当時世界ランク6位、メジャー未勝利)
フィル・ミケルソンとの全英オープン史上に残る「一騎打ち」を制した欧州の実力者、ヘンリク・ステンソン。彼も世界ランク6位で全英に臨み、メジャー初優勝を遂げた。
もうお分かりだろう。今年メジャーを制した3人は、全員が「メジャー初優勝」。そして、「直前の世界ランク12位以内」というふたつの共通点を持つのだ。さてではここで2016年7月27日現在の世界ランクを見てみよう。果たして「メジャー未勝利」で「世界ランク12位以内」の選手は何人いるだろうか?
正解は3人。そのうち最上位の選手が、全米プロの最有力優勝候補となる。その名は――!
世界ランク7位。リッキー・ファウラー(メジャー未勝利)
メジャーのタイトルを持っていないなかで世界ランク最上位。それがリッキー・ファウラーだ。2015年には「第5のメジャー」と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権で優勝。ついにメジャーの厚い壁をぶち破るのか!?
しかし、「有資格者」はリッキーだけではない。この男もメジャー未勝利、かつ世界ランク12位以内だ。
世界ランク10位。セルヒオ・ガルシア(メジャー未勝利)
メジャーにあと一歩手が届かないガルシアが、ついに栄冠を手にするのか?
2016年のメジャー優勝者「第三の共通点」とは!?
ただ、あとひとつだけ2016年のメジャー王者たちには共通点がある。はっきり言って、オカルトだ。しかし、当てはまる選手が存在するのは事実だ。
2016年のメジャー王者の共通点は、「メジャー未勝利」「世界ランク12位以内」かつ「世界ランクが6の倍数」。これに当てはまってしまう実力者が世界にひとりだけいる。それは……
世界ランク“12”位。ブランデン・グレース(メジャー未勝利)
そう、南アフリカの実力者、ブランデン・グレースだ。2015年の全米オープンで4位、全米プロ3位と優勝争いを演じ、2016年も全米オープンで5位。いつ勝ってもおかしくない選手なのだ。
しかも、ツイッターにはステンソンとの2ショット写真をアップしているのも心なしか縁起の良さを感じる……!
果たして2016年最後のメジャーはファウラー、ガルシア、グレースのいずれかが手にするのか、はたまた……⁉︎