2016年7月12日、プロギアの新モデル「RSドライバー」が発表された。サムズアップゴルフ編集部はこの記者発表会に潜入。このドライバー、キーワードは「ギリギリ」だ。
画像: 会場は茨城の名門・大利根CC。平塚哲二プロ(写真左)、矢野東プロ(写真中)、内藤雄士コーチ(写真右)らが集った

会場は茨城の名門・大利根CC。平塚哲二プロ(写真左)、矢野東プロ(写真中)、内藤雄士コーチ(写真右)らが集った

2015年の「D1グランプリ」を制した名器はどう進化したのか⁉︎

今回発表となった「RSドライバー」の前モデル「iDナブラRS」といえば、月刊ゴルフダイジェストが毎年開催する最強ドライバー決定戦「D1グランプリ」を2015年に制したクラブ。さて、どう進化しているのか……?

メーカーからの発表によれば、このRSの特徴はなんといっても「反発性能」にある。カンタンにまとめれば、クラウン(ヘッド上部)の“たわみ”を大きくすることで、まずはルールの限界(=反発係数0.830)を超えた反発性能(=反発係数0.860)を得る。その上で、フェースの肉厚を調整することで、ルールの限界ギリギリの高初速エリア(=反発係数0.810〜0.830)を最大化しているというのだ。

画像: このフェース面、ギリギリまで「攻めてる」

このフェース面、ギリギリまで「攻めてる」

「スピン量がちょうどいい」とプロたちは口を揃えた

「フェードが打ちやすく、その上でフケない(スピンが増えすぎない)ので、飛んでます。これまで平均飛距離で120位くらいだったのが、使い始めてからは60位くらいまで上がりました。ロースピンになりすぎるのも困るのですが、これは丁度いいスピン量で飛んでくれています」というのは、フェードヒッターの平塚哲二プロ。

「(前モデルに比べて)特別すごく変わったという実感はないのですが、打ってみるとボールがフケないし、ちょっと薄く当たったときにも飛んでくれています。スピン量が減ったというのとはまた違って、芯を外したときに飛距離が変わらないんです。その結果、トータルドライビング(ドライバー飛距離の順位+フェアウェイキープ率の順位)がいま一桁台(7位、2016年7月12日現在)なんですよね。それは腕もあるけど(笑)、ドライバーのおかげでも間違いなくある」というのはドローヒッターの矢野東プロだ。

意外とアマチュアでも使えそう⁉︎

プロはともかく、肝心なのはアマチュアが打ってどうか。ということで実際に打ってみると(10.5度、シャフトはS相当のM43を使用)、これが意外と難しくない。具体的には、ほどよくつかまりほどよく上がって、なおかつ強い球が出る。「ギリギリフェース」の効果なのかどうなのか、強い球でランも含めた距離はかなり出ていそうな印象だ。少なくとも、プロモデルだからと敬遠せずに、テストしてみる価値は十分にありそう。

画像: いかにもプロ好みといった印象の、かぶって見えないスッキリ顔。うーん、カッコいい

いかにもプロ好みといった印象の、かぶって見えないスッキリ顔。うーん、カッコいい

試打会場にいた青山薫プロにも話を聞いてみると、「とにかくインパクトが強いんだ」という。「プロの多くはフィーリングでクラブを決めるもんなんだ。この新しいRSは構えた印象もいいし、インパクトの手応えもある。いいよ、これは」(青山薫プロ)

画像: 青山プロも絶賛。「前のモデルより俺は断然こっちが好きだよ」とのこと。

青山プロも絶賛。「前のモデルより俺は断然こっちが好きだよ」とのこと。

フェードが打ちやすい「F」もある。

ギリギリの反発性能を持つこのドライバーは2016年8月21日発売で、価格は8万円+税。反発性能という飛ばしのある意味「原点」とも言える場所に立ち返ったこのクラブ。秋にはコースに「ギリギリボーイズ」が増えている、かも。

画像: こちらがRSドライバーF。洋ナシ型(RSは丸型)でやや浅重心。

こちらがRSドライバーF。洋ナシ型(RSは丸型)でやや浅重心。

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