2016年で71回を数える全米女子オープン史上、アマチュアで勝ったのは一人しかいない。カトリーヌ・ラコステ。ワニのマークのポロシャツでおなじみのブランド「ラコステ」創業者の娘だ。

父はグランドスラム7勝の殿堂入りテニスプレーヤー

カトリーヌ・ラコステの父、ルネ・ラコステは「ワニ」の異名で知られた名テニスプレーヤー。結核の影響で25歳で現役を終えた彼が、引退後に手掛けたのがポロシャツのデザインであり、それがのちに世界的ブランド「ラコステ」になっていく。

ルネ・ラコステの妻、シモーヌ・ティオン・ド・ラ・ショームは、1927年に外国人として初めて全英女子アマに勝ち、同年外国人として初めて全米女子オープンに参加した選手。カトリーヌ・ラコステは、世界的テニスプレーヤーの父と、フランスを代表するゴルファーの母との間に生まれた。

画像: www.lacoste.jp
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アマチュア初、欧州人初、史上最年少の優勝だった

カトリーヌ・ラコステが全米女子オープンに勝ったのは1967年、22歳のとき。アマチュアとして初、欧州のゴルファーとして初の快挙であり、当時の史上最年少優勝であった。

カトリーヌ・ラコステは、1969年にかつて母が勝った全英女子アマに勝ち、のみならず同年全米女子アマも制するという偉業を達成。さらにはフランスとスペインの女子アマ選手権を制すると、競技ゴルフの世界から(団体戦を除いて)身を引く。

普段、何気なく着ているワニのマークのポロシャツ。その創業者の娘は、全米女子オープンの歴史に、そしてゴルフの歴史に永遠に名を刻む、伝説のゴルファーだったのだ。

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