世の中には様々な「ダイエット本」が溢れているが、アメリカでブームを巻き起こしているという『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』はなかでもかなり過激で、ユニークだ。たとえば「バター入りのコーヒー」を飲むと、痩せるだけでなく集中力やIQまでアップする!? にわかに信じがたいその中身を、ほんのさわりの部分だけ、ご紹介しよう。
画像: ダイエットしたい人のみならず、ゴルファーにも「効く」かも

ダイエットしたい人のみならず、ゴルファーにも「効く」かも

ダイエットに必要なものとは?

著者はアメリカの起業家で、自分のカラダを機械的にモニターして数値化し分析する「バイオハッカー」を名乗る人物。彼が著者で提唱したメソッドが、今セレブが採用するなど大ブームなのだという。

著者によれば、ダイエットに必要なのは、「おいしい脂肪と良質なタンパク質とともに、たっぷりの野菜と少量か中程度の炭水化物」を中心とした食事。実際にその食事法を実践したことで、睡眠時間を5時間以下に削り、一日4000〜4500カロリーを摂取し、運動をしなくても、ダイエットに成功し、集中力が増してIQが20アップしたという。その象徴が朝食代わりのバターを溶かしたコーヒーというわけだ。

「正しい脂肪はクリーンに燃焼し、栄養たっぷりで、満足をもたらすエネルギー源で、体も脳も最大限に機能させてくれる」

これが著者の主張。コーヒーは「瘦せ型」細菌を養う抗酸化物質が豊富であり、血糖値を安定させる「スーパーフード」。それに、脳の炎症を軽減し、毒素が腸内に侵入するのを防ぐ作用のあるバターを加えることで、脳がむやみに空腹感を覚えなくなるのだという。うーん、なんだかすごいぞ。ちなみになぜバターかといえば、バターに含まれる酪酸塩という物質が重要で、乳製品ならなんでもいいというわけではないらしい(他の乳製品はむしろ避けるべきという論調)。

カロリー不足が、誤った判断をもたらしているのかも。

また、ダイエットにはカロリー摂取を控えるのが一番と思いがちだが、実際は違うそうだ。カロリーは脳が25パーセントを消費するため、単純にカロリー摂取を少なくすれば、脳の機能が低下して、やる気が出なくなるという。

「裁判官は一日のうちの遅い時間になるほど、被告に有利な判決を下すことが少なくなる」

この言葉は印象的だ。長時間の意思決定の後では、決定の質が劣化するというわけ。我々ゴルファーも、午後のハーフで林の中に打ち込んだとき、ついグリーン方向に一か八かのショットを放って傷口を広げたりするが、もしかしたらそれは「カロリー不足」が原因だったかもしれないというわけだ。脳の機能が低下すると、「つい…」と健康に悪い食品に手を出してしまうとも著者は指摘する。

画像: ゴルフではときに誤った判断がスコアを大きく崩す。(写真は1999年の全英オープン最終日最終ホールで判断ミスからトリプルボギーを叩き優勝を逃したジャン・バンデベルデ)

ゴルフではときに誤った判断がスコアを大きく崩す。(写真は1999年の全英オープン最終日最終ホールで判断ミスからトリプルボギーを叩き優勝を逃したジャン・バンデベルデ)

カロリーの50〜70パーセントを「脂肪」から摂る

一日のカロリーの50〜70%は牧草飼育のバターなどの健康にいい脂肪から摂り、20パーセントは低水銀の魚、牧草飼育の牛肉やラム肉、放し飼い鶏卵などのタンパク質、20パーセントを野菜、5パーセントが果物とでんぷんから摂るのが、本書で推薦されるダイエットメニューだ(果物とでんぷんは夕食時のみ)。また、正しい食事を正しいタイミングで摂ることが勧められ、そのためのメニューも事細かに説明されている。

世にダイエット本は数あれど、数十万ドルを自分に投資して、時には排泄物の中身まで分析したというこの根性は並じゃない。正直、ちょっと試してみたいかも!

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