カッコいい男の振る舞いをレクチャーするマナー塾。今回は「ホールアウト後」のマナーです。
カップとの距離感、保ってる?
「近い人」っているよな。なんのことかって? パーソナルスペースっていうのかな、辞書的な意味でいうところの「他人に入られると不快に感じる空間」が狭い人のこと。ほら、電車なんか乗っていると、妙に近づいてくる人がいるだろ? 向こうはまるで気にしていないんだろうけど、こっちは気になる。ゴルフ場でも「近い人」っている。ん? 茶店でコッソリ接近しているスナックのママと客のことかって? 違うわ! じゃあ上司と部下? ってだからそういう話じゃないんだって。ホールアウト後にボールを拾い上げる際、カップに対して「近い人」のことさ。
これは万国共通だと思うんだが、カップから最低でも靴一足分は離れたところからボールを拾い上げるのがマナーだ。大丈夫? カップのすぐキワまで踏みつけてないかい? カップの周辺を踏みつけると、後続のプレーヤーのパッティングに影響を及ぼす可能性がある。カップ際はボールの勢いが死んでくるから、多くのプレーヤーに踏まれて芝が荒れていると、思わぬ転がりをすることがある。それじゃフェアじゃないもんね。
そこで素晴らしいのがみんな大好きイ・ボミちゃんだよ。カノジョはホールアウトするとパターのソールで自分が踏んだところをトントンと均す。「デコボコになっていたら、後からくる人に影響するでしょう。当たり前のマナーだと思っています」だって。いやあ、こういうこと言ってくれるから、ついつい応援しちゃうんだよな。ボミちゃんにならって、我々も「当たり前のマナー」を徹底しようぜ、御同輩。
(イラスト/橋本幸規 ボギー2016年2月号より抜粋)
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