画像: 「中間管理録トネガワ」福本伸行/萩原天晴/橋本智広/三好智樹 (講談社) サラリーマンの間で、中間管理職具合がリアル過ぎると話題だ

「中間管理録トネガワ」福本伸行/萩原天晴/橋本智広/三好智樹 (講談社)
サラリーマンの間で、中間管理職具合がリアル過ぎると話題だ

「カイジ」スピンオフ

人気漫画「カイジ」シリーズのスピンオフ作品「中間管理録 トネガワ」が話題だ。この作品の主人公は「カイジ」に敵として登場する脇役・利根川幸雄。原作では巨大組織の幹部としてカイジの前に立ちふさがる利根川も、組織のなかではしがない中間管理職。その悲哀をユーモラスに描いた本作が、いまサラリーマンの間で話題沸騰らしい。というわけで早速読んでみた。
多くを語れば野暮になる。いくつか名言をピックアップしてみよう。

ユーモア……それは会議の潤滑油!

会議でたくさんのアイデアを出させるためには……
まず…………
発言しやすい空気づくりが肝要……!
極めつけは‥
ユーモア‥!!

聖徳太子かっ‥‥‥‥‥!!
ワシはっ‥!!

重苦しい雰囲気で誰も発言しない会議にはなんの意味もない。
そんな会議に必要なのはユーモアという名の潤滑油。
普段怖い顔の上司のユーモアが炸裂すれば、部下は爆笑、会議は順調。よく覚えておくことだ。

狼は選ばない。

ワシが絶対に間違った選択をしないで済む‥‥‥‥‥‥
唯一の正解とは‥‥‥
選ばないという選択‥!!

部下から出たアイデアのどれを上司に推薦するか。
上司の気に入らないアイデアを推薦したら、それはすなわち自分の失点となる状況。
そんな状況では、「選ばない」という選択こそが最強だ。
部下のアイデアを叩き潰すことで己の熱意をアピールすれば一石二鳥!

男の美学は自腹で示す。

切るなっ‥!
領収書(そんなもの)‥!

部下から失った信頼を取り戻すもっとも手っ取り早い方法は、“御馳走”だ。
利根川は主催したバーベキューに神戸牛や高級ワインを持ち込み、
さらには買い出しを任せた部下には「領収書不要」を厳命。
この男気で、カネでは買えない信頼を見事に取り戻してみせたのである。

書いてあることは、意外と普遍的

・部下の人となりを把握すべし
・部下は誉めて伸ばすべし
・失った名誉は速やかに挽回し、汚名は返上する
・若手の優れた意見は、自分の意見を捨ててでも採用すべし
などなど、(意外と)本当にサラリーマン生活に役立つ秘訣が満載。
面白くて、ためになる。
「中間管理録 トネガワ」は、大人のための教科書だ。

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