2016年のPGAツアーのプレーオフ最終戦、ツアー選手権はロリー・マキロイの鮮やかな逆転勝利で幕を閉じた。その勝利を手繰り寄せた16番でのショットがすごい!
最終日16番ホール、マキロイの勝利を信じる者は多くなかった
最終日の16番のセカンドショットを迎えた段階で、マキロイは首位と3打差。まだ絶望するには早すぎるが、勝利には残り3ホールでバーディみっつ、もしくはイーグルひとつとバーディみっつが必要で、勝負としてはかなり厳しい土俵際まで追い込まれていた。そこで飛び出したのがこの一打だ。
優勝賞金1億5300万円。年間王者ボーナス10億円を手に入れた
マキロイは18番もバーディとし(そのセカンドも凄まじいショットだった)、12アンダーでホールアウト。ケビン・チャペル、ライアン・ムーアと3人でのプレーオフに突入する。その4ホール目でライアン・ムーアを下し、この試合の優勝(賞金153万ドル、約1億5300万円)と、フェデックスカップ年間王者(ボーナス1000万ドル、約10億円)のふたつのトロフィを手に入れた。
この奇跡のイーグルがなければプレーオフにはおそらく残れていないことから、早くもこの一打を「ショット・オブ・ザ・イヤー」に挙げる声も聞かれる。それくらいの一打だ。
2017年はマキロイの年になるのか⁉︎
PGAツアーは短い休みを経て、10月13日、セーフウェイオープンで2016-2017シーズンの幕を開ける。来年はプレーオフ2勝の勢いそのままにマキロイの年になるのか。あるいはジェイソン・デイ、ダスティン・ジョンソンらとの死闘が続くのか。そこに復帰するタイガー、日本からは石川遼、そしてもちろん松山英樹も絡んでくる。
来シーズンがますます楽しみになる、マキロイの逆転劇だった。