フィル・ミケルソンといえば、世界を代表する左打ち選手の一人。だが、ミケルソンは実はゴルフは左打ちだが本来は右利き。そんなミケルソンが右利き用のウェッジを打ったなら……⁉︎
同僚のプロを右利きで打ち負かした⁉︎
それは、2016年の米欧対抗戦、ライダーカップのチームメンバーが、NFLニューイングランド・ペイトリオッツの本拠地を訪ねた時のこと。メインイベントとして、スタンドからグラウンドに打ち込む、ウェッジの寄せ大会が開催された。そこに現れたのが、世界最高峰のウェッジの名手、ミケルソン。ただ一つ問題が。ウェッジは右利き用しか用意されていなかった!
果たしてミケルソンのショットの行方は……? 以下はそのショットの一部始終だ。
右利き用のウェッジを構えるミケルソン。「ミケルソンが右打ちをしている」という店では違和感があるが、アドレスはいつものアドレスと(当たり前かもしれないが)同じ印象だ。
気のせいかもしれないが、心なしかトップが普段よりコンパクトなような……?
手が低〜いトコロに下りてきて……。
インパクト!
さあどうだ。
どうやらこの約80ヤードのショットを、ミケルソンは1メートルちょっとにつけたようだ。これにはふだんから右打ちのプロたちも脱帽したという。もしもミケルソンが右打ちでゴルフを始めていたら、今より活躍していただろうか。あるいは、今のようには活躍できていなかっただろうか。そんな、歴史「if」を考えさせられる、名手の気まぐれな1打であった。