カーボンシャフトが誕生する前、シャフトはすべてスチールだった。そしてスチールシャフトが誕生する前、シャフトは「ヒッコリー」だった。では、1930年代のヒッコリーシャフトを使って、トッププロがゴルフをしたら⁉︎ 驚きの結果が待っていた。
ウィレット、ウエストウッド、ヒメネスが1ホールマッチ!
ヒッコリーシャフトとはすなわち木製シャフトのこと。現在のカーボンシャフトのように弾性がないため、切り返しで強い負荷をかけると折れることもあるという。そのため、切り返しでループを描くようなスウィングが、当時は主流であった。
(連続写真はボビー・ジョーンズ)
今のクラブとは異なるスウィングを求められるヒッコリーシャフトを、今のプロが使ったら? しかも、挑戦するのはダニー・ウィレット、リー・ウエストウッド、ミゲル・アンヘル・ヒメネスという超トッププロたち。舞台は欧州ツアー・オメガヨーロピアンマスターズの18番ホールだ。
ティショット、三者三様
マスターズ王者・ウィレット、引っかける
ウエストウッド、低いボールでバンカーにつかまる
ヒメネス、“ど”スライス
ティショットは、なんと3人とも“ミスショット”! 世界のトップをもってしても、木製シャフトは手に負えないのか……と思いきや、さすがそのあとが凄かった。
ウィレット、ロングパットをピタリと寄せる
ウエストウッド、“砂イチ”
ヒメネス、ナイスオンでニヤリ
というわけでティショットこそミスしたものの、そこはさすがはトッププロ。すぐさま修正し、それぞれ“見せ場”を作った。ワンホールマッチの行方はヒメネスがトリプルボギーを叩いたものの、ウィレット、ウエストウッドは見事にパー(!)。プレーオフの結果、ウエストウッドの勝利となった。
ニッカーボッカーズを着用して、ヒッコリーシャフトのクラブでゴルフ。なかなかやる機会はなさそうだけど、いつか試してみたい。かも。