中古クラブ大手のゴルフパートナーが冠スポンサーを務める日本プロゴルフグランドゴールドシニア選手権がユニークな取り組みをしている。なんと、2017年度の開催コースを「公募」しているのだ。一体どういうこと?

2012年までは「無観客試合」だった

実はこの試合、そもそも2012年までは無観客試合だった。それが2013年にゴルフパートナーが日本特別協賛となって以降、「入場料無料」「B級グルメ1品無料」「ゴルフ初心者にクラブプレゼント」「レッスン無料」などの大盤振る舞いの甲斐あって、2日間で約9,000人というレギュラーツアーに匹敵する来場者数を集められる大会に成長したのだそうだ。

ちなみに2016年の参加者を見ると、グランドの部は倉本昌弘、友利勝良、高橋勝成、飯合肇に海老原清治と、超豪華。ゴールドの部も伝説の名手たちが数多く名を連ねている。うん、確かにこれは見たい。

参加者は超豪華! シニアどころかレギュラーでも勝てちゃいそうな…

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ゴルフの試合だろうが居酒屋さんだろうが、集客のために大切なのはアクセスの良さと会場側のやる気、ということで「来場者数(新たなゴルフファン)を増やすことに今まで以上に意欲的な会場」を募集することになったのだという。

開催コースの「条件」はみっつ!

さて、ではどんなコースだったら、日本プロゴルフグランドゴールドシニア選手権を開催することができるのだろうか? 応募フォームを見るとそこには3つの「条件」と「要望」があった。まず「条件」はこちら。

関東近郊であること
コース近隣に1,000台程度の駐車場スペースが確保可能
都心部よりアクセスが良く公共交通機関の近くて便利

以上の「条件」からは徹底的に集客にこだわる姿勢が鮮明だ。では続いて「要望」のほうを見てみよう。

6月の土日を含む4日間のコースの開放
広告協賛費として、500万円(税別)の支払い
カート数45台以上、キャディー数35名を確保可能

と、ここだけ見るとコース側の持ち出しが多いように感じるが、コースが獲得した広告活動費は報告する義務がなく、試合を開催することで広告協賛金を上回る広告費を獲得した事例もあるという。「イッテコイ」で運営できるなら、知名度アップも含めメリットは多いように感じられる。

「最近どうも営業がマンネリだな〜」と思っているコースのみなさん、集客の起爆剤に、「日本」の冠のつく試合を開催してみてはいかがか。