生い茂るフェスキュー芝に埋もれたボールは、テークバックをとることすら不可能。必死にかき出すもボールは転々……斜面から滑り落ちてしまう始末。世界ゴルフ選手権(WGC)最年少優勝記録を持つ名手、パトリック・リードをすら苦しめるリンクスゴルフの世界は、まるで全英オープン。それもそのはず、これはスコティッシュオープンでの一幕なのです。
「最後の切符」と「最後の調整」を求めて、名手が集う
スコティッシュオープンは、例年全英オープンの前週に開催。2013年にはフィル・ミケルソンがこの試合を勝ち、勢いそのままに全英も制している。このように、全英オープンの前哨戦、リンクスゴルフへの適応のための戦いとして、多くのプレーヤーが集うのがこの試合の特徴。いわば全英前の「最後の調整」の場。
また、この試合で12位以内タイまでに入ったうち、すでに出場資格を持っている選手を除いた上位4名には全英オープンへの「最後の切符」が与えられる。実は熱い試合なのだ。そして、スコットランドで開催されるというだけあって、その印象はまるで全英オープン!
欧州ツアーの公式ツイッターが配信した動画からは、全英の「予行演習」を行うパトリック・リードの姿が見える。全英オープンが楽しみなのはもちろんだけど、その「前の週」も見逃せない!