上級者限定と思いがちな「クラブフィッティング」。実は初心者やこれから上達したいと思う人ほどうけるべきものだった! プロゴルファーでクラブフィッターのQPさんこと関雅史プロが、クラブフィッティングの大切さを説く動画シリーズ第三弾。今回は「打ち出し角」がテーマです。

【前回のあらすじ】クラブフィッティングで最初に行うのは「問診」。その人のゴルフ歴、練習頻度、スポーツ歴などを聞くことで、その人の「ゴルフ力」を推察していく。それが終わったら……いよいよ本格的なフィッティングのスタートだ。

大切なのは「スピン量」と「打ち出し角」のバランスだ。

\関雅史の/魅!!クラブ塾 #3

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重心位置で、球筋は大きく変わるのだ。

打ち出しが低い場合、スピン量は多めが飛ばせる。打ち出しが高い場合、スピン量は少なめが飛ばせる。「打ち出し角とかスピン量って言われてもよくわからない! それってなにで決まるの?」と思われる方も多かろう。もちろん、スウィングの影響が大。ただし、クラブの「重心位置」によっても、打ち出し角やスピン量は大きく変わる。

ピンの「G」ドライバー。重心が深いのが特徴だ。

テーラーメイドの「M1」ドライバーは、重心がフェース面より。すなわち重心が浅い。

打ってみると、結果は明らか。

M1=打ち出し角13.1度

G=打ち出し角15.9度

両者の違いは2.8度。「な〜んだ、大差ないじゃん」と思ったら大間違い。弾道は大違いなのだ。重心位置によって打ち出し角は変わるが、それはクラブを持っただけではまずわからないもの。こうして、個性の異なるクラブを打ち比べて初めてわかることもあるのだ。