「ゴルフ奇抜王のスゴ技」なんていう言葉が躍った昨日(5/31)の新聞ラ・テ欄、NHK『グッと! スポーツ』。んっ? 「奇抜王」? 主役はプロゴルファー・片山晋呉。どんな内容なのか、チェックしてみた。

「宇宙人とも評される」「何とも奇妙ないでたち」「奇抜なパフォーマンス」……ナレーション、テロップでこれでもかと畳み掛けられた片山だが、番組MCの「嵐」相葉雅紀さんらを相手に笑いあり感動ありの絶妙な掛け合いを披露。今さらながら、片山のキャラクターを見直した皆さんも多いのではないだろうか。

テンガロンハットは「浜崎あゆみ」がヒントだった

「ゴルフのひらめきを司る右脳を刺激するためにスコアカードを左手で書き、箸も左手で持ったりしてきた」なんていう凄みのある話や「ストレートボールを打たせて計測したら5球中3球でサイドスピンゼロ」なんていうスゴ技エピソード、「テンガロンハットは当時浜崎あゆみがかぶってコギャルに大人気だったのがヒント」なんていう軽めエピソードまで盛りだくさんの35分間だった。(見逃した方は、6月7日午前0時55分からNHKで再放送あり)

ユニークな行動の裏には確固たる信念がある。「体格的に恵まれていない自分は、創意工夫にかかっている」「プロで成功するためにはオンリーワンでなくてはならない」。後に米国でも有名になるテンガロンハットは、自ら渋谷109に足を運んで購入した。

今では一般的となった左打ち練習。片山はいちはやく取り入れた

09年のマスターズで首位と2打差の4位タイ。これは日本人最高成績。「目標ではなく夢」ともいえる結果で、その後燃え尽き症候群的状況に。その当時は、子供の時に「通算25勝」と書いた紙を壁に貼っていたとか。

いまでも進化の真っ最中!

2008年通算25勝達成で永久シード。賞金王5回、生涯獲得賞金ランキング歴代2位、さらに2013年、2014年、2015年と毎年優勝を積み重ね“現役のレジェンド”として、今日も進化を続けている稀有な存在。そんな片山と“世界の王貞治”のコーチとして知られる荒川博氏とのレッスントーク「1日1000回クラブを振れ!」が週刊ゴルフダイジェスト誌上で連載中。荒川氏のユニークな表現にくらいついていく片山。まだまだ進化の意欲は衰えていない。

いまも上達への情熱は衰えない。王貞治を育てた荒川博氏と

2016年6月11日 追記

一部、誤字の修正をいたしました。