名門・PL学園野球部で甲子園に出場したという異色の経歴を持つ漫画家による野球漫画『バトルスタディーズ』がリアル過ぎると話題だ。架空の名門校「DL学園」野球部に入部した主人公を通じて、野球強豪校の異様ともいえる日常と、ストイックすぎる取り組みが赤裸々に描かれている。野球好き、あるいは元野球部ゴルファーのみなさん、必読ですよ!

野球漫画というよりも、「野球部漫画」

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物語は主人公が「DL学園」の野球部に入部するところからはじまる。著者の「なきぼくろ」氏はPL学園野球部在籍時代に9番ライトで甲子園に出場した経歴を持つ。つまり、「限りなくPL学園に近い架空の高校野球部」を舞台に、その特殊な内部事情を赤裸々に綴った作品。これは野球好き、とくに高校野球ファンにはたまらない!

「DL学園野球部」は入るだけでも大変!?

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作中、主人公をはじめとする18人が「DL学園」野球部の新入部員となる(毎年18人しか入れない)のだが、そのなかで中学時代軟式野球部に所属していたのはたったのひとり。あとはすべて、クラブチーム出身だ。名門野球部に入ろうと思ったら、そのはるか手前からすでに競争がはじまってるってこと……!?

全国屈指のエリート集団。しかしーー

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嘘、陰口、喧嘩、男女交際、私語、笑顔……全部禁止!

DL学園野球部に入部するとは、イコール野球部寮に入寮することを意味する。そこには3年生を頂点とする厳しい「身分制度」と、鉄の掟ともいうべきルールが定められていた! 「上級生に使える言葉は『はい』と『いいえ』のみ!!」「女を見るの禁止!」など、そのルールは厳しいの一言。

本作が面白いのは、ただの「名門野球部あるある」だけに終始していないところ。野球のディープな技術論や、もちろん少年たちの友情や成長も描かれる。著者と東北楽天ゴールデンイーグルスの今江敏晃選手(著者のPL時代の先輩)の対談など、コラムも読み応え十分。野球好きゴルファーの皆さんに、自信をもってオススメだ。