ゴルフをはじめて最初にぶつかる大きな壁といえば「100の壁」。出せそうで出せないスコア90台を出すコツは、意外やスウィングやパットの技術ではなく「頭の中」にあるみたいだ。
前半51。後半は15番まで6オーバー。ダボ、ダボ、ダボでも99…!
「100切りしたい!」そう思えば思うほど、ティグラウンドでついついスコアカードとにらめっこしてしまう。その気持ちはよくわかるけど……
終わってみれば100切りならず。わかる! わかるよその気持ち!
ゴルファーのほぼ全員が経験するこの気持ち。問題は、なぜこのようなことになってしまったのかだ。
その原因は無用なスコアの「足し算」。計算通りに回れりゃ苦労はしない。
もちろん技術的な問題もあるだろう。しかし、上がり3ホールで急に大たたきしてしまうような場合、それは「計算しすぎ」が原因である可能性が高い。「ダボまではOK」「トリだけはNG」などと考えるあまり、目の前の一打に集中できないでいる100叩きゴルファーは多い。
「足し算」をやめてみよう。
極端なことを言えば、誰か同伴者にスコアを記入してもらい、自分ではスコアカードをつけないという手もある。スコアはあくまで18ホールをプレーした結果。途中でそれをコントロールすることは誰にもできないのだから、ホールごとにスコアを「足し算」するのは時間とメンタルタフネスと集中力の無駄遣いなのだ。
(イラスト:河野やし ボギー2014年2月号「『壁破り』一斉調査」より)