「本当に驚きました。あんなフェードボールは人生で初めてですよ!」
こう語るのは、QPの愛称で知られる関雅史プロ。取材で訪れた男子ツアーでたまたま見かけた宮本勝昌プロのフェードボールに、心の底から度肝を抜かれたのだという。で、なにが凄いんでしょうか。
それはまるでドローのような、フェード
「フェードなのにスピン量が少ないんですよ! まるでドローボールのように、真っすぐ中弾道で飛び出した球が、落ち際でスーっ……と右に切れる。かつて、全盛期のタイガー・ウッズのライバルと呼ばれたデヴィッド・デュバルがそのような球を打っていたという話を聞いたことがありますが、いや~驚いた。初めて見ましたよ、あんなスゴい球」
関プロによれば、ドローの良さは前へ前へと進む飛距離。フェードの良さは狙ったところに運べるコントロール性、“宮本フェード”は両者のいいとこどりをしているのだという。なにそれうらやましい! 関さん、僕らが打つにはどうしたらいいの?
「横から打つ」から強い球になる
「通常、フェードはやや上目からヘッドを入れる場合が多いのですが、宮本プロはヘッドが限りなく水平に近い状態でインパクトを迎えています。宮本プロは、トップの位置からクラブを低い位置に落とし、そこからカラダを回すようなルーティンを行っていますが、そういうところから真似をしてみるのがいいかもしれません」(関)
男子ツアーには、まだまだとんでもない技が眠っている可能性が高い。引き続きウォッチしていく必要がありそうだ。