パターのブランドといえば、オデッセイやスコッティー・キャメロン、ピンなどが有名。あとパッと思いつくのは、テーラーメイドやナイキなど、いずれにせよ海外ブランドの存在感が大きい。しかし、国内のメーカーも負けてはいない。

手にズシリと伝える重さがある

直進性の良さがヘビー級パター最大の魅力

先月15日に発売されたばかりのプロギア『SILVER-BLADE HV』は、330〜350gくらいが一般的なパターヘッドを400gと重量級に設定。グリップも128gもある中太重グリップを採用した、総重量640g前後の超重量級パターだ。実際に手にしてみたが、たしかにズシリと重い。

パターが重くなれば、直進性が良くなり、最後のもうひと転がりでカップインするような転がりの良さが得られる。『SILVER-BLADE HV』は、ロボットテストで4%も転がりがよくなったというから、パットのたびに「打ってないよ~!」と愚痴る人には最適だ。

「思ったより早くインパクトできる」のも魅力

これは、L字マレット型の『SB HV-02』タイプ。よく見るとネック(ヘッドとシャフトをつなぐパーツ)の入り方に特徴がある。普通、ネックとフェースは同じ位置にあるが、このパター、フェースが少し前に出ているようなかたちだ。

このネックにより、自分の思うタイミングよりも、少し早くインパクト出来る。これ、しっかりとボールを打ち抜けないゴルファーにはありがたい機能だ。

あれこれパターを変えてもパッティングが向上しないゴルファーに、この重量級パターはおすすめ。ロングパットの距離合わせには多少慣れが必要かもしれないが、特にショートパットでは大きな効果を発揮するだろう。

海外メーカーが席捲するパター市場で、台風の目となることができるか――!?